あるヨーガ教室の搾取を暴く
あるヨーガ教室の常連さんと給料の話になったのですが、そのヨーガ教室では
ワンレッスン3,000円(2時間)の賃金
としてヨガインストラクターの給料を算出しているのだそうです。
60分程度のレッスンで3000〜5000円が賃金相場なので、その半額以下になります。
搾取しすぎてはいないか?
と感じたので、損益計算書の概算を取ってみることにしました。
そのヨーガ教室のホームページに載っているスケジュール表を使うことで、そのヨーガ教室全体の人件費が概算できます。週20クラス程度(インストラクター自体は十数人)なので、月大体80クラスとすると
月25万円程度の人件費
といったところでしょうか。
そのヨーガ教室にはヨガインストラクター養成コースというものがあり、年20~30人は入門するそうです。そこに通っている常連さんの情報によりますと、そのコースにつきっきりで従事しているヨガインストラクターは
月4万円程度の指導手当
をもらっているようです。5人程度でしか指導していない、とのことなので、
月20万円程度の指導手当の支出
となります。
さて、ヨガインストラクターの年収相場は200万~300万円あたりのようです。
そのヨーガ教室は
たった2,3人分のインストラクター人件費でヨーガ教室全体を支えている
ということになります。かなりのブラック企業体質であることが伺われます。
カリスマに心酔させて
「カリスマのそばで働かせてあげているんだ!」
と搾取している姿が想像されます。
あと、主な支出として賃料があります。平米数と立地を勘案すると大体の概算が出来ます。細かい情報は出せませんが、結果だけ記すと
賃料:80万/月
といったところです。最後に雑費をプラスアルファすると、
ひと月の支出全体:140万円
と見積もられます。
一方で、その常連さんの話によると
ヨガインストラクター養成コース:一人50万程度/年・20~30人/年
のようなので、毎年最低の20人だとしても
月80万円の売り上げ(ヨガインストラクター養成コース)
となります。さらに、ワンレッスン大体2,500円程度のようです。
教室には大体平均10人~20人は来ているようなので、最低の10人だとしても
月200万円の売り上げ(ヨガレッスン)
となります。それらを合わせると
月280万円の売り上げ(ヨガスタジオ全体)
となります。
総売り上げから総支出を差し引くと、月140万円の利益が見積もられます。
雇っているヨガインストラクターが十数人もいるにも関わらず、2,3人程度の人件費しか使っていない(ヨガだけでは生活が出来ない)、それにも関わらず、残りの利益140万円相当を運営者が生活費に充てている(ということだろう)、という姿が浮き彫りになりました。
「お金」に執着してしまうと、真の幸福に至ることは出来ません。何故なら、嘘をついたり、騙したり、不正を働いてまでも、そういったお金を得ようとしてしまうからです。他人への思いやりもなくしてしまいます。
と説法している方々自身がお金に執着している実態(皮肉)が浮き彫りになりました。